実は奥深い。カスタムカーの種類と魅力
車好きの人にとって自分の車を格好良く見せたいと思うのは当然のことです。車を自分の好みに合わせて改造していくカスタムカーには、人それぞれの趣味・趣向に合わせて様々な種類(ジャンル)があります。その魅力について見ていきましょう。
カスタムカーの種類について
カスタムカーは、主に「チューニングカー」「VIPカー」「バニング」「ローライダー」などに分類されています。それぞれ次のような特徴を持っています。
「チューニングカー」は車の性能向上を目的として高性能なパーツに交換する車で、主にスポーツカーを元にカスタムします。「VIPカー」は基本的に高級とされる車を元に改造することが多いと思います。また、傾向としてやや見た目に「恐い」印象の車が多いのが特徴です。「バニング」はミニバンやライトバンなどのワンボックスカーをカスタムします。主にエアロパーツを多用してボディをドレスアップすることが多いです。「ローライダー」は車体が低く、タイヤやホイールも小さくして車体を強調するカスタムです。また、何と言っても油圧式のポンプとシリンダーでピョンピョンと飛び跳ねる動きが特徴です。
ひと言でカスタムカーと言ってもこのように全く趣向の違う様々なジャンルがあります。ファッションでも人それぞれ好みに合わせて自由に楽しんでいますが、それと同じことが言えると思います。自分の好みに合わせて自由に楽しめるのがカスタムカーの魅力ではないでしょうか。
カスタムカーの魅力について
それぞれのカスタムカーにはそれぞれ違った魅力を持っています。チューニングカーは主に速く走るためのカスタムを施します。太いタイヤを履いて車体を低くしてコーナーリング性能をアップさせたり、大型のブレーキを装着して減速性能をアップさせます。また、エアロパーツにはドレスアップばかりではなく空力性能を高める効果があり、これもコーナーリング向上に結びつきます。このように速く走るためのカスタムを行ってサーキットで思う存分楽しむ方も多いです。
VIPカーは高級車が多いため、存在感が大きいのが特徴でしょう。一見すると威圧的に感じることも多いかも知れません。少し前に「ちょい悪おやじ」という言葉がはやりましたが、「ちょい悪くるま」とでも言える魅力があると思います。
バニングはとにかくボディのドレスアップが派手で目立つこと間違いなしです。ただでさえ大きな1BOXカーをエアロでゴテゴテに装飾するのでこちらも存在感は非常に大きいです。いかにも男子が好きそうなカスタムではないでしょうか。
ローライダーは少し特殊な楽しみ方になるでしょうか。走るというよりはパフォーマンスで観客を沸かせるショーのような感じだと思います。豪快に飛び跳ねる車を間近に見るとそれはもの凄い迫力があります。
カスタムカーのデメリットについて
すべてのカスタムカーに共通するのは、市販車の状態から「改造」するということです。その場合、まず違法でないか注意する必要があります。車体のサイズや排気ガスの数値など国の定める基準をクリアしなくては公道は走れません。
また、特にチューニングカーで速く走ることが趣味の場合、そのメンテナンスは非常に重要です。サーキットの走行は街中をゆっくり走るのとは桁違いに負担が大きくなります。車にはゴム製の部品も多く使われていますが、激しい走行ではダメージにより劣化も早いです。そして熱の問題も注意する大事な要素です。水温やブレーキの温度が上がる事は故障や危険に結びつくので正しい知識の元で対策が必要です。
カスタムカー全般に言えることですが、車のパーツというのは高価なものが多いです。装着して公道を走るのですから当然ながら安全性の確保や耐久性なども求められるのでどうしても高価な物が多くなります。中古パーツやオークションなどで安く部品を購入したり、同じ車好きの仲間同士で譲り合ったりと工夫して楽しむ方も多くいます。中には生活費を削って車につぎ込む方もいると思いますが、やはり「趣味」として楽しく無理のない範囲で、また、安全に十分注意して楽しむのが大切ではないでしょうか。